先日、ユースター内で行っています支援プログラムの一つとして、ディベート的なディスカッションを行いました。ディベートではなく、”ディベート的”と言いました理由は、完全に議論を相手方と戦わせるのではなく、相手の意見を良く聞いて尊重しつつ、自分の意見を形成して、言葉にすることを目的としたからです。
まずは自分の意見をまとめるためには、頭の中に思い浮かぶ、個々の考えを一つにまとめて、理論を作ることからです。また何も思い浮かばず、意見が無い時には、意見を生み出すことからやってみることも試しました。
参加された皆さんは、何も思い浮かばない方はいなくて、全員が想像以上にすばらしい意見を持っていらっしゃることに感激しました。またそれを言葉にすることも非常に上手です。
そこで感じたことは、普段、発言が少なく、寡黙に見える方は「自分の意見を持たない」とか「考えることが苦手」ということではなく、問われてもいないことをあえて言わないだけなのか、ということです。
もちろん、自分からすすんで、自論を展開したり、意見や思っていることを話す方もいらっしゃいますが、人に問われなければ、自分の思っていることをわざわざ言わない、という方が多くいらっしゃるのがわかりますし、今の時代なのかもしれません。
後者の「自分の意見を言わない」という方は、おそらく、気持ちが向かないという心理ではなく、慎重であるが故に、あえて言わない、ということかもしれません。
ここでSNSの影響を出してしまうと、方向性が変わってしまいますので、あえて出しませんが、先日のセッションでは、私も参加者の一人として自分の意見を言ったり、他の人の意見についてコメントしましたが、そこで感じたのは、なんて私は簡単に自分の考えを発してしまうのだろうか・・・ということでした。。。参加者の皆さんにくらべて軽い自分を、少し反省しました。
「意見を発するか発しないか」ということと「考える」というのは別に捉えるべきであることを改めて感じました。
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