就労移行支援事業所ユースターでのディベート的なプログラムの活動から感じたことを前回のブログで書かせていただきました。
いわゆる一般的にあるディベートは、相反する意見を戦わせるもので、その勝敗を決めるものです。したがって自分の意見をサポートする理論や証拠、データを集めて述べつつ、自分の意見の正当性を主張しますが、私たちユースターが行った”ディベート的なプログラム”はそれとは異なり、一つの場面や状況に対して、それぞれの見方を出し合い、人の数だけ意見や見方があることや、自分と他の人の違いを「認識」したり「肯定」したりするものです。
それによって、多様な考え方や意見をどうやって融合させるかを自分で探るようにします。
異なる見方や理解、視点という部分だけがディベートと類似しているだけで、ディスカッション自体は一般的なディベートとは異なっています。
参加されるユースターの皆さんの協力により、この支援プログラムによって得られたものは、前回のブログに書かせていただいた、自分自身の内に抱く意見と、それを発することなどがありました。支援スタッフにとってもそうですが、参加されるみなさんご自身にとっても、考えることができた時間でした。例えば、自分で発言しながら、それと同時に、他の人の意見に合わせて自分の意見を「調整」する、といったことも行っていたようです。
支援はややもすると支援スタッフと利用される方の一対一になりがちですし、それで良いと思うのですが、支援の現場は社会ですので、他の人とはどう関わるのか、ということを常に支援の中に意識しなければならないとも思います。
意見を発することは、話す相手を意識に入れることであるのと同時に、自分の発言や見方を他にどう合わせていくのか、を考える良いきっかけにもなりました。
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