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執筆者の写真吉岡 俊史

所属意識と所属感

所属意識について考えさせられることがありました。

その前に、所属意識と帰属意識、皆さんは「意識」して使い分けているでしょうか?ちなみに私は、このブログを書くまで同じ意味だと思い込んでいました。

でも少し調べると、微妙に違いがあるようです。。。


所属意識や帰属意識は、ある組織や会社、団体などに自分がいる、という意識のことで、その点は共通しているようです。

しかし微妙な違いとしては、「所属意識」はその場所に自分を置いているという意識だけであって、組織に合わせているという意識は別もの(つまり無い場合もある)ということのようです。

一方で、所属もしているし、組織にも自分を合わせているという意識は「帰属意識」の方を使うそうです。


所属・・と帰属・・の違いがわかって「日本語は奥深いなあ」と感じたのですが、考えてみれば英語でも違った表現をする場合もあるようです。

意訳ですが、所属は"belonging"帰属は"identification"と使い分けるたりするようです。文化的な違いもあるようですので、その分け方が本質の意味に合致しているかは、個人で見解が異なるかもしれませんね。



さて、本題なのですが、所属意識と所属感・・こちらも違いがあるようです。

ただし、”帰属”と”所属”のような微妙さではなく、もう少しわかりやすいようです。

所属意識は前述のとおり、所属しているという意識で「所属感」は所属している感覚になります。


就労移行支援事業所ユースターから就職を目指す方は、無事雇用者と良い縁ができたら、組織の中で働き始めます。

最初は、従業員として、その組織に所属はするものの、自分の立ち位置や、何を期待されているのか、会社の中での自分の役割といったものを推し量ることも難しいものです。そのため、最初は与えられた仕事をひたすらこなしてゆくことに全ての力を使うことになりますが、やがて毎日の出勤に慣れ、周りのことが目に入ってくる日がきます。周りが見えてくると、その組織にとっての自分の役割を実感するようになり、次第に自分とチーム、自分と会社というくくりの感覚が生まれます。

まさに、所属意識から所属感に変化してゆくのだと思います。

ちょうど所属感を獲得する時期に、傍らにいる支援スタッフの出番や役割も減ってくるのです。


所属感へのメカニズムとでもいいましょうか・・・本人にとっても支援スタッフにとっても希望が広がります。


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所属意識から所属感へ・・

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