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執筆者の写真吉岡 俊史

支援と”目標”の相性?①

どうしても支援には「目標」や「計画」といったいわゆる本人を導くものがついてきます。支援を見えるようにするとき・言語化するときに、良く出てくる単語です。


目標はがんばるときに目指すもの、というイメージがありますので、目標を立てるときにはどうしても、”今の自分より高い位置にあるもの”になりがちです。

そして、もっとやっかいなのは、支援者が作る目標は、目の前の方を支援して”より高い位置に、より良く”等と意識してしまい、本人の”いま”に追加する形で、より多くの支援や高い位置の”的(まと)”を作りがちになることなのです💦


それ自体は個人的には問題だと思っています。


私たちの福祉サービスを利用される方は、自分を成長させたい、よりレベルアップしたい、と願っている人ばかりではないと思うからです。

更にいうと、人生は教育のプロセスとは違うのだと思います・・「人生は学び」と言われますが、それは教育され続ける、という主旨ではないと思います。全員が、より高い知識・能力を持つべきと目標を決められ、それにしばられているのでは、生きることが辛くなるだけだと思います。


就労支援の場合にそれは顕著になりがちです。今の本人をもっと成長させた上にあるのが就職、と思われるからです。

そうではなく、いま”すでに持っているもの”を、働くことに生かすために・・・の視点がまずあり、それは何かを自分も支援者も知ることなのです。


力が足りずに就職ができない、ということになってしまうと、「何の力があると就職できるのか?」を知りたくなります。しかし特定の何かの力だけがあっても就職がうまくゆくわけではありません。もっと広い範囲で存在する要素が、本人の人格と合わさって、そこに環境が備わって就職が進むのです。


ではどうすれば良いか?ということをずっと考えていますが、今のところ私の能力内では完璧な正解は出せていません。


少なくとも支援の目標について、一言でいうと、「自分の生き方の目標」のようなものが作れないだろうか?、と思うのです。


・・・・(つづく)


目標のイメージ図
支援の目標はややもすると、増し増し・・になりがち




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