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執筆者の写真吉岡 俊史

支援と”目標”の相性?②

支援には目標がつきもの、でも与えられて、積み増された目標は、形骸化したり、自分にとってナンセンスにすらなる時があります。

例え訓練をして力を身につけて就職する「就労支援」であっても”自分の生き方の目標”のようなものが作れないだろうか?、ということを前のブログで書かせていただきました。


今日はそのつづきです・・・


人生は愉(たの)しむものですが、「自ら愉しむ」ことはとても難しいです。そのためには、まず自分を肯定することから始めると良いと思います。

その理由は”自分の何かを改善して良くしなければ”・・・とそれを目標にする、ということより、今の自分の良いところ、褒められるところを知るのが先だからです。


その上で、自分の生き方を前提に「自然な生き方」ができればと思います。


自然な生き方は、目標とか計画をたててできるものではないのでは?ということは、誰しも感じるところだと思います。自然な生き方は自分に正直な生き方ということですので、与えられた「目標」や「計画」ではそれをカバーするのは難しいからです。


ここでは「目標」や「計画」を否定しているわけではありません。福祉のサービスを利用する人の「目標」や「計画」のとらえ方を今一度考えてみたい、と思っているのです。


繰り返しですが、自然な生き方は、自ら愉しむことができることで、それには人生の経験やつまづき、成功した体験、人との出会いなど・・・数々のエピソードが重ねられて得られた”自分”を中心として、その”自分”を生きることだと思います。

そしてそれを、具体的に「目標」にできたら良いと思うのです。


就労支援でも、就職に成功した誰か”他人”の生き方や”一般的な(こうするべき)”という生き方を、そのまま目標に設定するのは表面上はきれいでも、本質的にはナンセンスですし、これは「プレッシャー」に置き換えられるだけです。


自然な生き方を続ける中で、就職をどのように位置づけるか?が言語化できると良いなと思います。


雇用者という相手のある就職ですから極めて難しいのですが、そうであっても、人との比較ではなく、自分の生き方を前提とした、自然な目標を立てられるよう、支援者も知恵を出し合えると良いと思っています。


マイペースで歩く様子
相手のある就職ですが、自分の自然な生き方、愉しみながら生きることから外れないようにしたいです

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