前回のブログ「支援のあいまいさ①」では、支援のあいまいさや評価について、現実と問題意識について書かせていただきました。
同テーマの続きで、今日は、就労支援に特化するユースターとして、支援というあいまいさを持つサービスを、利用される方(利用者)に、どのようにわかりやすくお示しし、審判していただこうとしているかについてまとめます。
障がいのある方や、就職に何らかの壁を感じ、社会に出るためにサポートを希望される方に就労支援を行うユースターは、ご提供する支援内容を決める手順で、こだわっていることがあります。そのこだわりは、たくさんあるのではなく、たった一つの方法なのですが・・
その方法とは「利用者がサービスの中身を決める」です。
もう少しかたく文字にしますと
「利用者のご意見⇒サービス企画⇒サービス提供⇒評価を入手⇒サービス再企画・・・」
のサイクルとなります。
就労支援の方法論には多くの論文や事例が存在します。一通りの方法を取り入れた上で、ユーザーの声を「ゼロ段階から取り入れて」支援を作る、という事を試みています。
つまり、「〇△はどうしたらよいですか?」と利用者に聞かれた際、次の支援には〇△の方法、という要素を取り入れたプログラムを提供します。また、その方法については自分で決めたい、既に身に付いている、という方にはプログラムの提供の必要可否を判断した上で支援に盛り込みます。
例えば、ご自分で身に付いているという「挨拶」という社会スキルであっても、同じシチュエーションでは挨拶はできても、場面に合わせた「挨拶程度の会話」は全く難しい場合があります。実生活や職場によっては、挨拶は「おはよう」だけでは終わらない場合もあるのです。
それらのサイクルを経ていくと、次第に支援プログラムは膨張していきます。既にご報告いたしました通り、ユースターには200以上のプログラムが存在します。
そして、利用者からの評価ですが、私達の支援に対する「評価」は2段階と考えます。むしろ若年の当社としては二段階しかないと捉えるべきかと思っています。それは、
①最低評価⇒利用を希望しない、②二つめの評価⇒苦情や要望を言ってくださる
という二段階です。満足、良い、ありがたい、という言葉は私達支援者にとって大変ありがたく、元気が出るのは確かです。しかし、①や②の評価がむしろ次の支援を作ることになる、と考えると、生まれたばかりの当社にはまだまだ①や②の評価を受ける経験が必要です。(正直「ありがとう」のお言葉が無いと気持ちが折れてしまうこともありますので、たまには上々評価もいただければ・・)
そして、本当の意味での「助かります」という声をお聞きしたくて・・これからもサービスを作っていきたいと思います。
何卒よろしくお願い致します。
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