支援は量で測れるものではありませんが、適切なタイミングで適度な量というものがあるような気がします。
例えば就労支援について、就職後、自分が希望する以上に職場から支援や配慮がされれば、かえって仕事に集中できず、マイナスの感情が出て自分の働く力も発揮できない場合もあるのです。人によっては会社と本人の双方が息が詰まる場合もありますし、無理な配慮は長続きしません。
何から何までサポートが過ぎることは、ありがたいながらも、自分のためにならない、と思う方もいます。
支援者に対してはどうでしょうか?・・・・面と向かって支援をうっとうしいと言う方は、あまりいらっしゃらないと思いますが、内心では「そこまで干渉されたくない」と思う時もあるのではないでしょうか?
支援は必要な時に必要な量をきちんと決めて、支援を受ける方にうっとうしくならないようにしなければならないのです。
就労支援の場所は会社であり職場になります。理想かもしれませんが「自然な量と内容」が必要なタイミングで提供されるのがベストなのだと思います。
その「自然な」という部分にフォーカスしてみますと、自然なというのは”手を出さない””なるようにする”という意味では無いのだと思います。
ではどういう意味かというと、ポイントを決めて深浅メリハリつけるということになると思います。
支援を受けたいと思っていらっしゃる方には、どこに支援が必要かを遠慮なくおっしゃっていただくことが大事ですが、自分でもわからないときには支援者と本人で都度確認し合って思考錯誤するしかないのかもしれません。
支援者は色々な場面や多くの方との経験があるはずなので、支援の枠や方法が、人それぞれに異なることは十分に理解していると思います。でも違うという事はわかっていても目の前の方には何が良いかはすぐにわかるものではありません。
就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフも同様です。やはり本人から教えていただかないとわからないこと、気づかないことも必ず存在します。
支援の適切量はつまり、支援の個別カスタマイズになるのだと思います。
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