ブログテーマ「支援者とのかかわり」最終回の3回目です。今日は、就職後の支援についてです。
前のブログで書かせていただいたのは、就職を機に支援を一旦終わらせたい、という場合ですが、今回は、就職後も支援を希望される場合です。
就職後の支援というのは、支援方法も、支援者と就労者・雇用者である企業の間の関わり方も、さまざまな形があったり、固定されていない場合もあります。特に企業への支援となると、それだけに特化した事業者が存在するなど奥は深くなるかと思います。
利用者の方は、就職後は企業と関係を持ちながら働きます。その時に、支援者とはどのような関わりがあるのでしょうか?
答えは一つではありませんが、もし、「就職した後、支援者は何をしてくれるの?」と聞かれたら、例えば、こう答えると思います「今はまだ想像できないかもしれませんが、働きながら出てくる悩みや困りごとを、解決したり一つでも減らします」と。。
では、悩みや困ることとは?
それはとても主観的なこと、つまり就職する方によって違ってくることです。例えば、すぐ怒る上司がいて、その上司の前では怖くて仕事がうまくできない・・・何をやってもちゃんと仕事ができた、という感じがしない・・・自分に話しかけてくれる人が職場にいない・・態度が悪い同僚がいる、などの悩みを感じたとします。
そこで、支援スタッフの役割は、ユースター出身の方が働き続けることに支障が出たり、前向きに仕事をすることに支障をきたすような悩みがあれば解決するように頑張る、ということです。その方法は多種多様で色々なやり方を駆使しますが、同僚と支援スタッフも同じ人間同士なので、必ず解決できるとは限りませんし、むしろ働く利用者の方に「こうやってください」とお願いすることになるかもしれません。前述の例で、上司の言動に困っている利用者の方に「ここは従うしかないです」とご返事したこともあります。
しかし、何かの壁が出て、利用者と支援者が一緒に解決に取り組む経験を経てからは、利用者は悩みを相談しやすくなる場合が多く、支援者も利用者のもつ職場での悩みの詳細がわかり、改めて就職後の利用者と支援者のつながりができる事が多いです。そのつながりこそが細く長く続く関係となり、少しでも安心感を持って働き続ける支えになります。
就職後の支援者は、就職前とは少し変わって、社会という舞台で、お互いに対等な関係で同じ社会人として支えていく、という形になります。
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