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執筆者の写真吉岡 俊史

早期に始める働く準備②

先日、某中学校で講演をさせていただく機会を得ました。学校のご配慮で、中学生の保護者さんに、私のつたない、社会に向けた準備についてのお話しをお聴きいただくことができました。

障がい者手帳取得を考えていないが、サポートが必要ではないか、と思っていらっしゃる親御さんや、中学生というと、社会に出たり就職はまだまだ先なので、今何かの準備を始めるまでは考えていない、という方もいらっしゃいました。確かに中学生でしたら「まだ先か」と考えるのは自然なことかと思います。


しかし、とても大事なことは『これから社会に出るまでの間の期間をどのように過ごすか』ということです。

仮に、今の本人の生活を見て、学校以外に家でご家族と過ごす時間がほぼ100%、ということであれば、今後3~4年の間に、前のブログに書かせていただいた「社会とつながる経験」に踏み出す・動機・タイミング・誰が背中を押すか・本人の気持ちを支えるサポート・‥等が揃うか、が大事です。

つまり「まだ先なので・・・」が「だから今後も今の延長で」と考えてしまうと、それらのタイミングは3年後も4年後も訪れない可能性があるからです。


ちなみに大学まで進学を予定されている方で、大学に入ったら社会につながる経験ができるだろう、と思っている方がいますが、大学は個人個人が自己管理の下で勉強する場です。社会とつながらずに大学を終えることもできてしまいます。人との社会的なつながりを学んだり、社会のことや社会生活を経験する機会は、自分から求めてゆかないと得られない場合があるのです。

ユースターにも大学在学中の方や卒業された方がいらっしゃいますが、大学内で社会につながる経験をすることは難しいと感じて、ユースターを通して社会とつながることを目指していらっしゃいます。


むしろご家族や周囲の人が、本人の将来や社会に出た後のことに関心を向けてゆくことは大事で、その時期は早い方が良いのではないか、と思うのです。


実習に向かうユースターの利用者の方
ユースターの企業実習では・・出勤をして、そこで上司とどのような言葉を交わし、その後の動きは?など社会人としての行動を練習します

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