1月15日に北海道札幌伏見支援学校さまの冬季研修会に呼んでいただき「将来に向けての社会生活の充実」についてお話をさせていただきました。ご参加いただいた方々は、小中高等部の保護者さん、先生方、関係者の皆さんでした。
高等部の保護者さんが将来のお子さんの進路について深い関心を持たれ、とても熱心に耳を傾けてくださいましたことが印象深かったですが、それだけではなく、高等部以外の保護者さんのご参加もいただけたこと、大変敬服いたしましたし、感謝の気持ちで一杯です。
将来の『就業意欲や能力、社会生活のための根本的なこと』は、特に小中学校から備える事は実はたくさんありますので、はっきり申し上げて、まだ先・・まだ準備はしないで良い、ということではないのです。
なぜかといいますと、人間形成や意識の発達を考えると、将来の『就業意欲や能力、社会生活の力』は一直線に伸びた道のようなもので、生まれた直後からつながった線なのです。そして、その線をいかに太くそして上へとつなげてゆくには、途中にあるさまざまな要素から刺激や経験を得て蓄積されてゆくことで人格や性格、その人の価値観や本質が形成されるからです。
どなたでも、それら『就業意欲や能力、社会生活の力』は形成されると思うのですが、実はその線の太さ、あり方によって、形成のされ方が違うのです。
成人年齢とか、一定の年齢に達した時に突然形成されるものではありません。
周囲の環境、自分の見聞することから得る刺激、他の人との関わりなどで、徐々に自分の中に蓄積され、それに想いをめぐらしたり、考える事で形成されてくるものだと思うのです。
そう考えると、就職に近くなって・・成人に近くなってから準備することは、生まれてからの経験の延長線上にあるので、年齢に関係なく、生まれてから準備すること、と言えます。
今回、皆さまと一緒に、いろいろなことを共有できた貴重な機会を頂戴できましたこと、大変うれしく思いました。
ご参加くださった方の中には、その後ユースターにお越しくださり実際にスタッフと交流下さった方もいらっしゃいます。
今後とも、ご本人の将来のために皆様と一緒に、ご本人の内面や就業意欲、能力の形成にむけて取り組んでゆきたいと思っております。
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