一つ前のブログで「特性の意味①」では、人と特性について書きました。人格そのものは何にも代えがたいものです。特性の理論や研究を否定するものではありませんが、それだけで全てを決めて進めることの無いようにしたいと思います。
実際にあったA社のエピソードです。ある利用者の方が、準備も整い就職し、会社で働き始めました。雇用された会社の上司、同僚は支援の専門家ではありませんので、当然「障がいの特性」というものを専門家の様にはご存じないです。しかし、会社の皆さんは、支援スタッフよりも良い支援をして下さる場面を職場訪問した支援スタッフは目の当たりにしました。ご本人が今何を求めているのか・・どのように伝えれば仕事に力を発揮できるか・・ご本人の気持ちを読み取る目は鋭いのです・・それはなぜなのか、会社の皆さんと接する中で支援スタッフが気付く事がありました。
それは、企業の上司や同僚の「同僚仲間として人を受け入れる気持ち」・・「同僚としての尊厳への意識」・・「受け入れる担当者の人間性」・・「心」・・「愛」・・「倫理観」等が、その会社の中に定着し、従業員の皆さんに浸透していたのです。
会社の組織の中に、人が人と関わる根本的な価値意識があり、作用している事が、働きやすい会社なのではないかと思いました。(価値意識は、会社では、よく「経営理念・倫理綱領」等として掲げられています)それは、私たち福祉分野でも、支援する立場のスタッフと、支援を受ける方の間にも絶対的に重要な価値です。それをしっかり意識した上で、知識としての特性を考える必要があるのかもしれません。
ユースターやユーディーでは企業理念に「利用者の人権、尊厳、主体性を第一義とした・・運営」という表現で支援の姿勢を掲げています。支援スタッフが、自分を磨く努力をしながら、理念に掲げた事を実践すべく謙虚に努力してまいります。
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