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執筆者の写真吉岡 俊史

生成AIと就労支援②

一つ前のブログ「生成AIと就労支援①」で、『生成AIから回答を導き出す”方法”』と『人が働く動機や意欲を本人と一緒に見つける方法』に共通点があるのではないか、と書かせていただきました。


ブログのテーマから生成AIを就労支援に使うことを言うのか?と思われた方にはがっかりさせて申し訳ないのですが、それではなく、生成AIが文章を作成する際に行う手法と同じように、多くの情報や問いをそろえて支援スタッフが本人に質問をしたり、対話をすることで、働く理由に近づけるかもしれない、というのが今回のブログの主旨です。


就労の動機や意欲を知るために、最初からいきなり「なぜ働きたいのですか?」と質問をしても、答えが返ってこないことがあります。


答えが返せない理由は、自分でも「なぜ自分は働きたいのか?」がわからない、本心がわからない・・からかもしれません。

本心とは、自分が心から思っている真実の気持ちです。

誰かに言われたから・・、自分が置かれている状況からそう言わざるを得ないから・・であれば、それは本心ではないのだと思います。


真に働きたい気持ちを持つ方もいらっしゃいます。その方は、具体的な理由を持っていらっしゃいますが、一定数の方は、自分でもその”理由”がわからないのです。

わからないことが良くないことではなく、むしろ自然なことかもしれません。それだけ社会で働くことは未知で抽象的です。

・学校卒業したから次は働くかー

・周りはみんな働いているからー私もそうしないとー

・家族が(働くべきと)言ってくるー

・世間体

などなど漠然として、更には受け身的(言い換えれば他の選択肢がいまひとつ良くないから)なまま就職をする方もいらっしゃいます。


自分が主体的に抱く”働く理由”がわからない場合には、支援スタッフが一緒に「これだ」と自分で納得できる理由を見つけることから就労支援が始まるのです。


こじつけになるかもしれませんが、本人の口から「自分が抱く働く動機」が語られるように、一緒に見つけ出す作業を支援スタッフが行うのですが、そのために『生成AIから回答を導き出す”方法”』を『人が働く動機や意欲を「人」が本人と一緒に見つける』ことに使えるかもしれないと思うのです。


例えば、将来何をしたいのか、夢は?という漠然とした質問から始まり、なぜ働くべきなのか、いつ働くのか、働いたら何を得ると思うか・・。このような問いを繰り返すことで自分で働く理由や自己決定した事柄への納得感などを得て頂ければ、就職に向けた主体的な活動ができるのではないかと思います。


PC上で質問をしているイメージ写真
人が人に問いかけることを繰り返すと答えがわかってくるときがあります




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