『目立たない人=印象に残らない人』この方程式は必ずしも当てはまらないのではないかと思います。
さらに言うと「自分は目立つ人とは対極にいる存在」と自分では思っていても、他の人の心には強い印象を与えていることもあります。それどこか、人の行動に影響を与えていることもあるのではないでしょうか。
影響力の一つとして、もっともわかりやすいのは「権威」ではないでしょうか。これは、例えば法律や規則といったものです。人工的に作られた影響であって、人の行動を強制的にその方向に向かわせますが、心が動くというのとは別のことです。
このブログで取り上げているのは「心を動かすもの」です。従って何か人工的な影響力の有無ではないです。
誰でも、誰かに、確実に影響を与えているのだと思います。目立っていない人でも・・・
たとえば学校であれば、自分は特に突出した学生ではなかったし、注目されたことは無かった生徒でも、先生が印象強く覚えていることもあるようです。
教え子のことを忘れたい、と思う先生はいらっしゃらないと思いますので、先生はそれぞれの生徒の特長や個性と共にそれぞれの生徒を覚えているのだと思います。
先生は生徒に影響を与えるという印象がありますが、実は逆もあったりするのかもしれません。生徒の昔話をする先生からは、その生徒から影響を受けた先生の姿が見えます。
人はお互いに影響しあって生きています。人どうし、無関心な中にも関心を持っていると信じたいです。ですから、自分は誰にも関心を持たれなかったとか、人に影響を与えたことなどない、とは言えません。
社会で働くとき、何らかのグループや組織の一員になります。たった一人でできる仕事に就いたとしても、その仕事に対して報酬を払う人、その仕事でできたもので助かる人、喜びを得る人がいますので、大きく捉えれば社会に属する「一員」となります。
一員となったときから、誰かに影響を与えて生きていくし、その影響で行動が変わる人もいるかもしれない、と思えば仕事のやりがいや、就職への勇気もわいてくるのではないかと思います。
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