相談支援とか相談支援事業所(以下「窓口」)とか・・・特に福祉領域では「相談」という単語が溢れています。溢れさせているのは、私たち支援スタッフかもしれませんが・・・・
相談という言葉からは、皆さんはどのようなイメージを持ちますでしょうか?
『領域や範囲なく、何でも聞いて答えてくれて、また何でも受けてくれそうな、便利な場所。あるいは心の支え・・。駆け込む場所・・・?』
今さらですが『相談』の定義は、お互いに話し合うこと、意見やアドバイスをもらって問題の解決をはかること、などです。また、解決だけではなく、気持ちを軽くするために行うこと、、とも言われます。
福祉の相談窓口を使っている方のイメージと合っているのでしょうか?
「相談をする」という言葉が氾濫していて、相談をする場所も複数存在していて・・・かえってどこに行ったら良いか、どのように使ったら良いかわからない、という方もいらっしゃると思います。
また、相談の支援を行う場所だから・・と勇気をもって行ってみたら「それについてはうちは専門外なので、他の窓口が良いでしょう・・」と言われた、という体験談も聞きます。そもそも日程の予約も取れない相談窓口もあります。
そうなんです!相談窓口とひとことに言っても、実際には、専門とする分野や業務が細分化されていて、どの窓口も親切に何かをしてくれようとはするが、専門外なので限界もあり、相談者の思うようにスムースに進まない場合もあるのです。そして、一か所だけで目的が達せられない場合もあるのです。
相談場所には「○○の相談」などと、具体的に表記してあるところもありますが、まだ少数ですし、ましてや対象外の項目を「受け付けません」と書いてあるところはもっと少ないのではないでしょうか。
そこが利用する立場としてはわかりにくく、使いにくいと感じてしまう点ではないでしょうか。
行政のホームページなどには、取り扱う項目と共に相談窓口が載っている所もありますが、それらを見ると、まずは地域分けされている、つまり管轄があるということがわかります。管轄は、国の運営、市町村の運営、個人の運営・・・などによって変わってくるようです。
それから「何を相談できるのか」ということも、相談を受ける側からの説明となっている場合が多いので、利用する側には少しわかりにくい表現もあるのかもしれません。
私たちユースターについてですが、ユースターは相談支援を専門に行う場所ではありませんが「○○について相談しても良いのでしょうか?」と遠慮がちに聞いてこられる方がいらっしゃると、こちらもとても恐縮して、何とか満足していただける答えなりアドバイスなりをしたい、と真に思います。。。でもそうできないことも正直あります。
出来れば、相談に来ていただく方として、次のようなことがはっきりしていると、相談を受ける施設も答えられる、答えられないが素早くわかり、貴重な時間を無駄にしないで良いのかもしれません。
①相談したいことは何かをなるべく絞る。
②むしろ「相談したい」と求めることを大きくするより「○○を知りたい、○○をどうするのが良いのか教えて欲しい」などと聞いてみる
③窓口の担当の方は、専門外であっても、何とかしようとすることが多いので、率直に受けてもらえるか聞く。微妙な返答であればどこに行けば良いかを聞く
そもそも相談というのは「どこまで」がはっきりしていませんので、相談をする側も、もちかけられる側も、とまどいやすいです。
相談ではなく、別のわかりやすい表現はないかなあ、と思ってしまいます。
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