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執筆者の写真吉岡 俊史

自分でない自分

更新日:2022年6月3日

私たちは毎日、新しい人との出会いがありますよね。その中には自分の人生を変えるくらい大きな出会いもあります。それを考えると、人生毎日スリリングなのかもしれません・・人生を変えたかどうかは後々決まることもあり、その場では、あまり意識することはない場合もありますが・・

計画があって初めての人と会うときもあれば、意図せず突然に出会いがあったりします。ユースターは障がい者の方への就労支援を行う施設ですので、就職に絡めた出会いについてとりあげます。

私たち支援スタッフは、利用される方と企業の採用面接に同行します。採用面接では当然ですが初対面の人との出会いになります。双方かしこまった場面で、緊張みなぎる状況ですので、面接官も求職者も、どちらも素顔というか、本来の人物の顔はほとんど出ない場合が多いです。でもその採用面接で、企業への入社の可否が決まるのです。ある種、非日常な場面での出会いが、この先何年も自分が身を置くであろう場所の人との出会いが決まるのです・・こうなったら、良い出会いであることを願うしかないような気がします。


そう考えると、初めての人との出会いは、いつも、素顔の自分ではない、特殊な状況の中にいる自分なのかもしれません。

でもその自分を自分ではない、と言って片付けず、初めての人との出会いの時に見せる自分、顔、所作などが自分の外向けの「ある種の本来の姿」であることも知っておくと良いと思って、利用者の皆さんと面接対策を一緒に考えています。







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