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執筆者の写真森下 和則

自分にとって大切なこと(もの)


 先日、子どもとカブトムシを捕まえに行きました。天気にも恵まれ、小川が流れる森を半袖半ズボンで歩き、上を向いたり下を向いたり一生懸命に探しました。日中には見つからず、日が暮れ夜になり、他の夏虫たちも活発になってきた頃ついに!木の幹と枝の間に隠れていたオスのカブトムシを発見しました!

 子供は「ワクワクが止まらない!」と話しながら、触ることにビクビクしながらもワクワクが勝り、しっかりと捕まえて虫かごに入れていました。その後メスのカブトムシも見つかり大興奮。とってもいい夏の思い出になったのではないかと思います。


 さて、タイトルにも書かせていただきました『自分にとって大切なこと』ですが、私にとって虫取りは特別なものではなく、幼少期にも行なっていたもので懐かしい遊びの一つです。しかし、わが子にとっては「ワクワクが止まらない」という言葉が出るほどに特別なものに感じたようです。同じときに同じ体験を同じように、私と子どもは虫取りをしましたが、感じ方は違うものです。※もちろん私もワクワクしましたよ(笑)

私にとっては幼少を懐かしむ大切なもの。子どもにとっては冒険のようにワクワクする大切なもの。


 自分にとって大切なことは、必ずしも相手(他者)にとって大切なこととは限りません。虫取りにおいても、そもそも虫が苦手な方にとっては不快でしかないかもしれません。

 

 仕事をしていると、自分にとっては大切な仕事でも上司との優先順位(組織としての優先順位)が違うため「こっちの仕事を先にやってよ」や限られた時間(自分にとっては大切な時間)の中で目の前の仕事に集中したいのに「なんで電話にでないの?」「なんで掃除しないの?」などと言われてしまうこともあります。


 きっと他者からは、今自分が行なっている仕事の目に見えない『大切さ』は伝わりにくいのかもしれません。特にコミュニケーションが苦手な方やまだ仕事に慣れていない就職後1年目の方だと、周りと自分の『大切なこと』は大きく違って見えることが多いかもしれませんし、実際に違います。

 また、仕事以外でも趣味や日々の生活の中でも大切なことは違っています。自分にとって大切なことは、概ね相手には伝わりにくいことであるため、私はできるだけ言葉にするようにしています。「ありがとうございます」「ありがとう」「これは僕にとって大切なので」「大切にします」「助かります」などなど。自分が何に対して重きを置いているのか、大切にしているのかを相手にもわかってもらい、上手く組織で働き続けるために、言葉にして伝えることの大切さはあるのかもしれません。

 

 結局、オスのカブトムシは家で飼育していましたが、寿命が近かったのか、次の日には亡くなってしまいました。子どもと一緒に近くの森に返しに行った際、子どもが「ワクワクをありがとう」と言って、さよならしていた姿に、私は大切なものをもらった気がします。

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