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執筆者の写真吉岡 俊史

良い生活習慣の学び方

運動、食生活・・等々、私達は日々「健康」についての何等かの情報を得られる立場にあります。


ユースターを利用される方も、以前に比べて、健康に関心を持つ方が増えてきています。ご自身の健康の大切さ、何が健康に良いのか?などを本当によくご存じですし、研究もしていらっしゃいます。そしてそのための良い生活習慣を守っていらっしゃる方がいます。もちろんご自身の健康に無頓着な方もいらっしゃいますが、全体的には健康維持には関心が高いように思います。


それもそのはず、巷には健康に良いとされるものが溢れていますし、身体に良いと言われているもの入った飲食物が多く出回っていますので、自然に健康意識を持つようになっているのかもしれません。


一方で、健康であることは就労生活に直結します。つまり就労支援の中では、健康的な生活習慣について支援することが非常に多いです。

しかし、私達支援スタッフは、生活習慣については(自分の事は棚上げして💦)「こうしたら良い」「これはダメ」などというトーンでお伝えしてしまうことがあります。


「夜更かしだめ、睡眠取るべき。。飲酒は適度に。。日ごろの運動で体力付けたら良い、塩分、糖分、脂分は・・・」等々です。


良く考えてみると、ユースターを利用される方とお話する際は、私も同じように「あー睡眠は充分に取った方が良いですねー」とか日常的に言ってしまいます。

それはつまり「ーーーは〇」「---は✕」と、教えたり、更には対象者の行動パターンを変えさせようとしていて、それ以上のことをわざわざ言うまでもない、と思ってしまっているのかもしれない、と思いました。


なぜ○✕を伝えるだけ、という方法に疑問を持ったのかといいますと、良いことは良いのだから、言うことを聞いて欲しい・・だけで本当の真意が伝わるのか?と思うからです。


そもそも私達支援者は指導者ではありませんので、教えるだけではなく、同じ社会人として良い経験を共有できたら良い、というスタンスでいなければなりません。

そのような中で(自分の事は棚上げして💦再度)「こうするべき」と言うのではなく、良い選択ができるサポートができたら良いと思います。


そもそも、世の中では、健康になるために、知らず知らず私たちも色々なことに誘導されているかもしれません。例えば、たばこの税金がどんどん上がっている、特定保健用食品トクホ)や 機能性表示食品がどんどん増えている。スーパーでは、野菜が取りやすい入口近くに置いてある・・・など、また海外では砂糖飲料への課税が行われている国も増えています。

これらは誘導されている私たちは被害者でも損をしている人でもありません。むしろ逆で、自分が健康を意識できる機会を得ている、とも考えられます。


このように、生活習慣の見直しは○✕で語るよりも、「誘導されることに乗るのも一つの方法です」「使えるサポートは使いましょう」という言い方もありかもしれない、と思います。


「知らず知らず誘導されること」については、2022年11月28日のブログで「ナッジ」という表題でも書かせていただきました。

私達は健康にナッジされている世の中にいるとして、それはそれで、ナッジに乗りながらも、一方で健康的な生活習慣とは何か、健康的なものの選び方、健康と就労がどのように関連しているのか?・・などもっと根本的なものに皆さんの目が向いて、そして生活習慣を見直すことに前向きになっていただくようにしたいと思います。


健康になりたいという欲求は、身の周りに溢れる健康重視の飲食物だけでは満たされないようです。日々の健康的な生活とは何かを具体的に説明することが大事かと思います






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