福祉サービスを提供する施設に「多機能型施設」という形があります。一つの施設の下(かならずしも同じ建物とは限りません)で、複数の福祉サービスを提供している場所ですが。
私見ですが、あまりセンスのある表現ではないような気がします。その理由は、多機能というのは今の時代当たり前のサービスかと思うからです。
多様化するお客様に対して、何等かのサービスや商品を提供する企業、サービス提供者は、福祉に限らず、どの分野であっても、多機能的にサービスをするのは、お客様の支持を得るために当たり前のことで、全てのサービスに求められる必須の考え方だと思うからです。
つまり多機能でなければ顧客ニーズには答えられないと思うのです。
郵便局の一角がコンビニになっていたり、スーパーの中にクリーニング店や、保険会社の窓口があったり、電機店やホームセンター内に食品が陳列されている光景は当たり前になっています。
どのような専門分野も自分の持つ専門性を生かすために、顧客であるクライアントが何を求めているかを考えた際、それに応えるために工夫することが求められていると思います。
話は当施設のユースターに戻りますが、ユースターの就労支援も就労に特化した支援を提供する事業を展開しておりますが、就労に特化というのはそれだけを行うという事ではありません。働くことを通して社会で生きて行くことがクライアントさんの求めることであるなら、そのために何が求められているのか、それを必要に応じて他の機関とも連携しつつ、提供する・・それが就労を支援することにつながるのではないかと思っています。
今の時点で、まだまだ道の途中ですが、複合的な施設を目指して、当たり前にバラエティーに富んだサービスを目指したいと思います。
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