何かの動作を他の人に伝えるとき、私はよく「見本」を見せます。見本は万能と思っていたからです。
特にユースターのように、”働く”を支援する時に、作業の進め方や手順などをお伝えする際、頻繁といいますか・・いや、ほぼ全てで『見本』が登場します。
その方が正確に伝わるはずなので。。。
先日、ユースターを利用するAさんに、手順がわかりにくい作業を行っていただくことになりました。その際に見本を見ていただいたのです。静止画よりも動画の方がわかりやすく手順を示せるかと思い、動画で手順を見ていただいたのです。
下の写真がその時の様子です。。。
動画を見ながら「手順を見て慎重にお願いします・・」などとお伝えしつつ、コツなどをお話ししていました・・・・私はその時、何気なく動画で見本を見せるという方法をとったのですが、ふと「この動画はご本人にとっての見本となるのだろうか?わかりやすいのだろうか?」と考えてしまったのです。
そこで、自分もその作業を知らない一人になったつもりで、あらためて動画を見ながら作業をやってみましたら、これがなかなか難しいことに気づきました。
何に苦労したか、というと、まず動画のどこを見たらよいかわからない、動画内の動きと自分は逆(鏡)になっている。。自分が進める作業のスピードよりも、見本の動画内の動きが速くて、少しでも手元を見ている間に、見本が先に進んでしまう。。。そもそもコツはどこにあるのかわからない。。。。
結論としては「動画はイメージをつかむためには有効だが、そのままでは見本にはならない」ということでした。
動画が不適ということではありません。正確な作業をするための見本として、既定のものに、色々なアレンジ(例えば動画スピードを本人の作業スピードにぴったりと合わせる、リピートを回数決めずに流す等)を加えることが必要となる、ということです。
このように、見本とはとても奥深いもので、万能どころか、使い方を良く吟味すること、それを見る本人の受け取り方を良く考えるべきであること
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