毎年、特別支援学校(養護学校)の先生を目指す大学生がユースターに勉強の一環として来られています。
これから、教育の分野で活躍をされる期待の星でもありますし、将来の障がいのある方への学校で過ごす時をコーディネートしていかれる重要なお仕事を担われる人です。
その学生さんと、いろいろなことをお話しする中で、ある学生さんが、私たち支援スタッフに、とても素朴な疑問を投げかけてきました。それは、支援者が良く言う「言葉がけ」についてです。
「言葉がけとは具体的にどんなことをするのか?」という疑問でした。
その質問を聞いた時、心の中でハッとするものがありました・・・と言いますのも、何気なく行っていた言葉がけ、支援者として何をどのように言ってきたのか?についてあまり覚えていなかったり、意識が薄かったような気がしたからです。
確かに、私たち支援スタッフは、利用される方に「何か」を言っている、つまり言葉がけを日常的にしています。しかしその言葉がけとは、普通に「話しかける」ということとは、大きく意味合いが違うような気がします。
そして、毎日、なにげなく利用者の方へ話しかけていることが「言葉がけをしている」と思ってしまうのは、乱暴で粗いと感じざるを得ませんでした。
つまり、支援に責任を持つ支援スタッフの行う言葉がけとは、その言葉がけによってご本人が一番解決したいことに、何らかの良い作用をもたらしたり、良い影響を与えるものでなければならないと思うからです。また、本人と環境、あるいは社会をつなぐ言葉、例えば「あなたが作ったこの商品で買う人も喜ぶし、販売するお店も利益が出て喜ぶかもしれません」・・・など、自分は社会の一員である、と確認できるものにならないといけないと思った次第です。
話しかけだけに終わらないようにしたいです。
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