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執筆者の写真吉岡 俊史

評価より感謝

皆さんは評価という言葉にどのようなイメージを持ちますか?

何となく上から見ている・・・とか、学校の成績や〇✕をつけること・・と感じる方もいらっしゃると思います。それに比して、感謝にはそのような上下関係のイメージを持ちにくいです。


そこからも「評価をするより感謝を・・」という言葉は、一般的にも受け入れやすいのではないでしょうか。


「感謝をする」行動は、私達は日常の中で目にしますし、身近なものですが、そもそも「感謝」は何か?どのような効果?があるのか?と考えてしまいました。調べると、感謝にもメカニズムがあるようで、論文などでも発表されています。

それは、他の人が、自分に何かをしてくれた場合には、感謝表現(お礼を言う)の他に、お返しをする(金品や労力を提供して返す)こと、そして自分に何かをしてくれた人とは別の第三者に良い行動を返す(向社会的行動)行動をしやすくなる、というものだそうです。


さまざまなことに対して、自分が「嬉しい、助かった、ありがたい・・」などを感じたとき、それだけで終わらずに次に「何か」をしたくなる時ってありませんか?

私の場合(あまり善人と言われたことはありませんが💦・・)、自分が何かをいただいた時はお返しをしたくなりますし(返礼行動?)、物でなくとも自分のために親切にしてくださった方には、こちらも親切にしたい、と思います。


考えてみれば、自分たちはいつも、誰かのお世話になっていると思いますし、自分が知らない時に誰かが自分の事を心配したり、想ってくださったりしているのだと思います。同時に自分に対して感謝の気持ちを持っている「であろう」人も世界のどこかにいるかもしれません(本当?)!?


「感謝」は日常に多く見聞きする、と書きましたが、それもそのはず、感謝され・感謝することは私達の行動のきっかけになっているのではないでしょうか?

モチベーションは一人だけでは持ちにくく、誰かとの関わりの中で、行動を起こす動機付けにつながることが多いです。

会社に雇用され、働き続けてゆくためには「頑張る」という一人称的な行動だけでは、続けることがとても難しいのですが、人に感謝されたり、自分が感謝しながら働くという二人称的な「就労」だと働き続けやすいのだと思います。


働く場面では「成果の評価」「人事評価」など評価という方法が使われますが、それはあくまで会社や上司が組織をまとめたり、従業員を管理育成するために必要な道具のようなものだと思います。

その上で、人の心を突き動かすのは、評価ではなく感謝なのかもしれない、とも思います。


ユースターから社会に出て働く皆さんへの就労支援は、働く方に「感謝」の気持ちを伝えることが支援でもあるのだと思います。


ユースターの施設周辺を清掃している写真
晴天のもと、ユースターの周辺の整備を協力して行いました。感謝の言葉が飛び交っています( ´艸`)

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