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執筆者の写真吉岡 俊史

資源でなく資本

最近、「資源ではなく資本」と特に言われているのが「人材」です。つまり人手不足が業界問わず広がる中で、コロナ禍を経て就労者は資源として雇うのではなくて、働く人一人一人の適性や特性、個性を最大限に引き出して会社に還元してもらうべき、という考え方に変わってきています。

そして、そのために会社は、働く人自身の生活の充実と仕事の満足の両方のために、人を『資本』として価値を大事にしてゆくことが必要となってきています。

もちろん、障がい者雇用でも同様です。


元々、一人の従業員は、人手(ひとで)とされてきました。それが時代の流れで、人材や資源と捉えられるようになりました。

人材は資源としてその存在をとても大切にされ始めたと思います。しかし、ここでさらに進化した見解が出てきたのだと思います。


それが・・・

人材は既に資源とは言わず、『資本』として捉えるべきという価値観です。


シンプルに言いますと、今まで人件=コストと位置付けられてきた従業員を、コストを抑えてなるべくたくさん働いてもらうことを求めるのではなく、一人一人の能力を育て、より大きな力として会社に還元していただこう、ということなのだと思います。


詳しく言うと、会社の立場としては、雇った従業員一人の持つ能力を発見し育て、そしてその人自身の人生や生活も豊かにできるよう協力し、企業とその人が一緒に発展したい、という考えになったのだと思います。


障がい者雇用でも、一人の人の持つ力を資本と捉えて育てることで会社の発展にもなるのです。


そう考えると、障がいのある方も、雇ってもらうために努力するだけではなくて、自分を雇う会社が人をしっかり見る目を持っているか、そして育ててくれる戦略を持っているか、ということを見極めてゆく就職活動が望ましいと思われるのです。


そうはいっても、一人で会社を見極めることは難しいと思います。

そこで会社を一緒に研究したり評価できる支援スタッフとともに就職活動をすることがとても大事になってくると思います。

今は「そこまで考えなくとも・・・」と思っていても、やがて、そのような価値観が当たり前の時代がくると思うのです。それも相当早いスピードで到来するのではないかと思うのです。


障がい者雇用で就職先をさがす皆さんは、自分の価値に自信をもって、良いパートナーである支援スタッフや雇用者(会社)と出会えることを願っています。


採用面接の部屋の写真
人手ではなく、しっかりと〇〇さん、として見てくれて雇ってくれるか・・

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