保険のパンフレットを見ていましたら、「保険は資産運用が注目されがちですが、あらためて身の周りにあるリスクを理解し備えるもの、として知っておいてください」と書かれてありました。
当たり前で読み飛ばしそうになりましたが、その時に”はっ”としたのです。何にはっとしたかといいますと、「身の周りのリスクを理解し・・」という表現でした。
「そういえば『身の周りのリスク』って良くきくけれど、何がリスクになるのか、ちゃんとリストアップしたり、細かく考えたことはないよなー」と思ってしまったからです(※私の場合)
ケガや病気は内的・外的要因で突然襲ってくることがありますので、備えは必要であることはわかります。その備えとはまずは資金や物理的なものですが、その他に、思いがけない災難に見舞われた時の本人や家族の心のショックを少しでも和らげる(心の)準備もあるのかもしれません。
リスクといえば、就労支援を行っている就労移行支援事業所ユースターが、就労者の方と共に経験するリスクは、就職をした後に、お仕事が続かなかったらどうしよう・・・ということです。
「お仕事が続かない」ということは、当然会社を辞めるという事を想像しているのです。厳密には「辞める」という方法は「自分から辞める」と「会社に辞めさせられてしまう」の二つがあります。
辞める原因として、よくある例は、仕事が就職前に持っていたイメージと大きく違っている。。。仕事が難しくて(退屈で)続けられない。。。人間関係がうまくゆかず辛い。。その他さまざまありますが、今ここに挙げた例のどれも「自分から辞める」方の理由です。
就職前には、自信が持てないとおっしゃる方は、何かがあったら辞めさせられてしまうのでは?と漠然とした不安を持つ方が多いのです。しかし、現実的には「辞めさせられる」ことは「自分から辞める」に比べて、非常に少ないのです。
つまり、仕事を辞めてしまう大方は「自分から辞める」という場合になります。
言い換えれば、『仕事を辞めないで勤め続けるかどうかは自分次第』と言っても言い過ぎではないのです。
それは自分の責任である、と突き放すということではなく、仕事に対して
〇事前の心の準備
〇就職や仕事そのものが目的ではなく、就職の先に目指すものを持っているか
などを備えられれば「仕事が続かない」リスクにも備えられていることにならないかと思うのです。
会社から辞めさせられてしまうということは、リスクとして、とても少ないとすると、このように「自分の側の備え」が主なリスクである、と思って、そこへ備えられればと思うのです。
もちろん、就職は未知のことへ踏み出す最初の一歩ですから、何が起こるかわかりません。また、どのようなリスクがあるのか、を見極めることも困難です。
しかし、そのリスクに備えるために何をしたら良いのか??と悩む時は、自分にかかるリスクは自分で備えられるもの、と自分に言い聞かせると、少し不安も軽くなるのではないでしょうか?
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