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執筆者の写真吉岡 俊史

障がい者手帳を持たない方へ②

更新日:2月24日

(ユーファーストの)支援者は、障がい者手帳に対して支援をしているのではないことは書かせていただきました。


支援者は、Aさん、Bさんが必要とすることは何か・・何に困っていらっしゃるか、支援者(自分)とどのような関わりを求めているのか、ということを見つけてそれを実行することに集中しているだけなのです。


少し技術的なことを申し上げますと、支援をさせていただく目の前の方は、障がいの診断があって、障がい者手帳を持っているかもしれませんが、その情報だけでは支援の方略はまったく立てられません。また、その情報だけでは支援が成り立たないのです。つまり○○障がいという名前だけでは支援を完全な形で組み立てることは難しいということです。

○○障がいという名称は、一定の条件がそろったら当てはめられる分類です。

一方で、支援はその分類とは無関係とまでは言わないまでも、その方がどの分類にあてはまるかだけでは、その方が何を望んでいらっしゃるかはわからないからです。


障がいのある方への支援でも、特に就労支援の場合は、そういった障がい名だけでは支援は決まらないという要素は強くなります。なぜなら、就労には会社との関係が本人の就労を作るからです。


手帳も同様で、現在手帳は身体、療育(知的)、精神と3種類ありますが、支援の種類を3つだけに分類できはずがありません。。。。言うまでもないことです。


支援の礎となるのは、その方の希望すること、期待すること、欲しいと思っていることや実現したいことです。

特に就労支援の場合は、その方の希望だけではなく、社会がその方に期待することも追加で含まれてきます。

このような条件の中で、障がい者手帳を持つとか持たないといったことは、私たち支援者の意識や仕事に影響はほとんど与えないのです。


テーマにもあります「障がい手帳を持たない方」の中には、いつか、それを持つべきか迷ったことがある方がいらっしゃるかもしれません・・2回だけのシリーズでは大雑把にしか書けませんが、障がい者手帳を持たないという状態も「あり」ですし、持つという選択も「あり」です。大切なのは、障がい者手帳の有無ではなく、何をしたいか、どう生きたいか、そしてそのためにどのような支援があると良いか、ということを、自分としてわかっておくことかもしれません。


障がいの有無に関わらず誰でも一人では生きてゆけませんし、誰もが何らかのサポートを受けて生活をしています。

私たち誰もが、自分が受けている有形無形のサポートは、自分が本当に求めているものか・・・何を得られれば自分がもっと輝くのか・・などを考えられると良いような気がします。


鏡
今の自分を肯定して、更に何を得られれば良いかを考えられると良いかもしれません

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